ここでは、会陰ヘルニアについて解説します。
会陰ヘルニアになると肛門部分が大きく膨れ上がり、便秘になる犬が多いです。
男性ホルモンの影響もあると考えられ、雄犬で、しかも中高年以降のワンちゃんに多く見られる症状です。
どんな症状で、どんな治療が必要なのか詳しく見ていきましょう。

会陰ヘルニアとは?
会陰ヘルニアは肛門近くの直腸が膨れ上がり、筋肉が切れ、膨れ上がってしまう状態。
肛門周りを見ると大きなこぶのように膨れ上がっているので、見た目ですぐに判断できます。
正常通り、直腸の流れが確保されないため、体内のウンチがたまって肛門から出にくい状態になります。
そのまま放置していると筋繊維が切れ裂けたような状態になり、危険です。
直ちに動物病院に行って外科手術をする必要があります。
初期症状は排便、排尿がなかなか出ません。
そこで違和感を感じることが多いです。
もしウンチをするときに痛がったり、なかなか便が排出されない場合は肛門周りを確認しておきましょう。
会陰ヘルニアの治療法とは
本来あるべき直腸が外に出ようとしてしまっている状態ですから、それを元に戻す外科治療を行います。
膨れ上がってしまった直腸を整復し、元の位置に戻します。
もし腸がひどく伸びてしまった場合、短くして縫い合わせることも可能です。
そして筋繊維が切れてしまっている場合はその部分を縫合し、塞ぎます。
ただ、直腸が伸びきってしまっているので、最初はウンチをする時に腸が脱腸してしまうことがあります。
しかし、これも数週間たつと元通りになり、正常通り便をすることができます。
なぜ会陰ヘルニアは起こってしまうのか?
ホルモンバランスの異常や筋力の低下などが理由として挙げられます。
未去勢の高年齢ワンちゃんになりやすい症状です。
肛門周辺の筋肉が薄くなったり、筋力が低下してしまうことで支えている腸が外に飛び出そうとして、こういった症状が起こると考えられます。
なかなか肛門周りの筋肉を鍛えるのは難しいですが、できるだけ適度な運動をしたり、柔らかい便を与えるなどして、腸に負担がかからないような過ごし方が大切です。
もし筋力の低下が著しく、再発の恐れがある場合はシリコン製の素材を縫合するときに使うこともあります。
もし未去勢の場合は、今後のことも考えて去勢した方が良いでしょう。
参照:https://www.aoki-ah.com/clinic/Abdominal-surgery/


