千葉県八街市の八街少年院で、少年院生が保護犬を訓練する「GMaC(ジーマック)プログラム」が行われているんだって! 日本初の取り組みで、ヒューマニン財団(公益財団法人)が実施しているらしいよ。ヒューマニン財団のドッグトレーニング・インストラクター、鋒山佐恵(ほこやま・さえ)さんに話を聞いたよ。ここからは、そのお話のまとめだよ。
どんなプログラムなの?
- 財団が動物愛護センターから引き取った保護犬を、少年院生が1人1頭ずつ担当するんだ
- 約3カ月かけて、新しい家族と暮らせる家庭犬になるための訓練をするよ
- 財団ができた2014年と同じ年に始まって、今のところ第25期まで終わっているんだって
- 今は年2回で、1期につき少年3人と犬3頭が参加するみたい
ねらいは大きく3つあるんだ。
- 犬が人との信頼関係を築いて、新しい飼い主さんにつながりやすくなること
- 少年たちが学ぶ機会を持てること
- 保護犬も、人が真剣に向き合って適切に訓練すれば大きく成長できると、社会に知ってもらうこと
訓練はどんな流れ?
基本は週4日、12週間で全48回だよ。毎回、散歩の練習から始めて、ブラッシングや歯磨きなどのグルーミングをやるんだ。犬が休んでいる間は、教科書を使った15〜20分ほどの座学があって、その日の課題や、犬に指示を出す言葉を学ぶんだって。そのあと犬と実践して、最後に記録をつけて終わりだよ。中間試験と修了試験もあるらしいよ。
原則3カ月は同じペアで取り組むよ。ただ、少年が施設の規則に違反して続けられなくなったときや、犬の体調が悪くなって続けるのが大きな負担になるときは、途中で終わることもあるんだって。ここがポイントなんだけど、少年が抜けても、ほかの少年が途中から引き継ぐことはできないんだ。途中参加だと訓練を最初から受けられなくて、その犬も続けられなくなっちゃうからなんだって。だから最初に「この3カ月の過ごし方が犬の将来にも関わるよ」と伝えるらしいよ。
修了した犬は、そのあともヒューマニンハウス(千葉県九十九里)で訓練を受けながら、新しい家族との出会いを待つんだ。
少年たちは何を学ぶの?
犬を訓練するには、相手の様子を見ながら、してほしいことを伝える力が必要なんだって。うまくいかなければ別の方法を試す力も、感情的に怒ると犬に不安や恐怖が伝わるから、自分の気持ちをコントロールする力も要るんだ。人間関係や子育てにも通じる力だと鋒山さんは話しているよ。
変化について、鋒山さんが見ているのは1回90分だけ。だから人として変わったかどうかまでは分からないそうなんだ。それでも、犬との接し方が上達したり、思い通りにいかなくても粘り強く向き合えたりと、確かな変化は感じるんだって。少年院の職員さんからは「人の目を見て話せるようになった」という声もあるみたい。
でも鋒山さんは「魔法のように少年を変えるものではない」とはっきり言っているよ。プログラムは少年院の教育の1つで、何を受け取って将来どう生かすかは本人しだい。期待とまったく違う学びでも、それでいいと考えているんだって。
黄色いバンダナに込めた思い
修了のとき、少年たちは担当した犬に、応援や感謝のメッセージを書いた黄色いバンダナを贈るんだ。少年は名前や顔を明かせないし、新しい飼い主さんに会うこともできないから、バンダナが思いを届ける架け橋になっているんだって。
犬を迎える人の多くは、あとから少年院で訓練を受けた犬だと知るらしいよ。でも「迎えたくない」と言った人は一人もいなくて、バンダナを手に涙ぐむ人もいたんだって。
犬も少年も変わってきている
鋒山さんが活動してきた約15年で、動物愛護センターに収容される犬はぐっと減ったそうだよ。ある施設では年間1万頭ほどだったのが、今は1,000頭以下なんだって。放し飼いや屋外飼育の減少、避妊・去勢手術の広がりなどが関係していると見ているみたい。
一方で、今センターにいる犬は、人と暮らした経験がなくて野山で生まれ育った野犬の割合が高いそうなんだ。人への不信感や恐怖心が強い犬が増えて、プログラムに無理なく参加できる犬を選ぶのが難しくなっているらしいよ。少年たちも、反抗的な子だけでなく、おとなしくて人とのコミュニケーションが苦手な子が増えている印象なんだって。だから鋒山さんは、少年や犬、施設の環境に合わせて、双方にプラスで負担が大きすぎない内容を考えていく必要があると話しているよ。
スクープくんのひとこと犬が新しい家族に出会うだけじゃなくて、少年たちも「相手と向き合う力」を学べるなんて、すてきな取り組みだよね。それに、「魔法じゃないよ」とまっすぐ話してくれたところに、鋒山さんの誠実さを感じたなあ。黄色いバンダナが、会えない少年と新しい家族をつないでいるというお話は、ぼくもじーんときちゃった!
出典:日本財団(2026.11.04)
この記事は、元記事をもとにスクープくんが日本語でまとめたものです。翻訳ではないため、細かな表現や最新の情報は元記事をご確認ください。