犬と暮らす高齢者が増えると、医療や介護にかかる公的な支出が年に平均1500億円減らせる、という研究結果が発表されたんだって! まとめたのは、国立環境研究所や東京都健康長寿医療センターなどの研究チームだよ。認知症になるリスクが下がって、そのぶん医療・介護費が抑えられる、という考え方みたい。
どんな調査をしたの?
- 協力したのは、東京都内に住む、介護を必要としていない65~84歳の男女約1万1200人
- 「いま犬を飼っている」「前に飼っていた」「飼ったことがない」の3グループに分けたんだ
- 健康状態や喫煙、運動などの生活習慣もたずねて、その後7.5年間ずっと追いかけたんだって
調査の間に、介護が必要になる認知症になった人の割合は、こうだったよ。
- 犬を飼っている人:12.8%
- 過去に飼っていた人:18.5%
- 飼ったことがない人:18.1%
「飼っている人だから健康」じゃないの?
ここがポイントなんだ。単純に比べるだけだと、もともと健康な人のほうが犬を飼いやすい、という別の理由が混ざっているかもしれないよね。そこでチームは、そうした影響をできるだけ取り除いて、犬を飼うことと認知症の関係に迫れるように、「操作変数解析」という統計の方法で分析したんだって。
その結果、犬を飼っている高齢者は、飼ったことがない高齢者より、認知症になるリスクが48%低いと推計されたらしいよ。
1500億円ってどうやって出したの?
今回の参加者で犬を飼っていたのは全体の8.6%。でも別の調査では、いろいろな事情で飼えていないけれど「できれば飼いたい」という高齢者もいることがわかっているんだって。
そこでチームは、そういう人たちが飼える環境が整って、高齢者の飼育率が8.6%から13.4%に上がった場合を考えてみたんだ。いまの医療・介護の公的支出をもとに計算すると、4年間で約5920億円、1年あたり約1500億円の削減になる、という結果だったよ。
なんで犬が関係するのかな?
犬と暮らすと、いっしょに散歩して体を動かしたり、飼い主さん同士で交流したりする機会が増えるよね。こうした習慣が、認知症のリスクが下がることにつながるかもしれない、と指摘されているんだって。
これからどうなるの?
高齢の人が犬を飼えない理由のひとつに、「もし自分が病気で入院したら、世話をする人がいない」という不安があるみたい。研究チームの谷口優主任研究員は、そんなときでも犬たちが安心して一生を過ごせるように公的な支援を充実させて、もっと多くの高齢者が犬と暮らせるようにするべきではないか、と話しているよ。研究結果の論文は、国際誌に掲載されたんだって。
飼い主さんへのポイント
- 今回の数字は、条件を仮定した「試算」なんだ。犬を飼えば認知症にならない、という話ではないよ
- 高齢の飼い主さんには「自分に何かあったらこの子は…」という不安があって、そこが飼うハードルになっているみたい
- 体調や健康のことで気になることがあるときは、病院や動物病院に相談してね
スクープくんのひとこと犬と暮らすことが、飼い主さんの健康だけじゃなく、社会の支出の話にまでつながるなんてびっくりだよね。今回の数字はあくまで試算だけど、「入院したら犬の世話をする人がいない」という不安を支える仕組みが大事、というメッセージは心に残ったよ。犬と安心して暮らせる環境づくり、みんなで考えたいね!
出典:朝日新聞(2026.10.31)
この記事は、元記事をもとにスクープくんが日本語でまとめたものです。翻訳ではないため、細かな表現や最新の情報は元記事をご確認ください。