犬も人間と同様、肺に関する病気がいくつかあります。
その中でも特に発症しやすい3つの病気を解説します。

肺炎
人間と同様、肺炎は犬にも起こります。
病原体が肺に滞留し、炎症を起こしている状態です。
初期症状としては呼吸に変化が見られます。
運動していなくてもゼイゼイ、ハアハアと苦しそうな呼吸をします。
肺炎に多い症状として呼吸困難、食欲の減少、嘔吐、発熱、咳などが見られます。
肺炎には異物を飲み込んだ誤嚥による肺炎、ウィルスや病原体が侵入した肺炎などがあります。
肺炎になってしまった場合、入院が必要になることが多いです。
抗生物質を投与して点滴を行い、体力の回復に努めます。
また、呼吸器の軌道を確保するため、酸素吸入を行うこともあります。
肺炎は人間と同様、「完全に治る確率」が低い病気です。
犬の場合は誤嚥をできるだけ防止することで誤嚥性肺炎の可能性は下げられます。
肺水腫
肺水腫は血液中の液体が漏れ出て、肺の空間に侵入してしまっている病気です。
肺に液体が侵入してしまっていると酸素と二酸化炭素の運搬がうまくいかなくなり、呼吸に支障が出ます。
肺水腫になると呼吸数が増え、常に口を開けた状態になります。
特に散歩や運動をしたわけでもないのに、口を開けて呼吸を小刻みに繰り返している場合は要注意です。
肺水腫は呼吸器系だけの病気ではなく、心臓の機能不全から併発して起こることが多いです。
肺水腫になった場合、まず酸素吸入を行い、呼吸を楽にしてあげます。
そして内服薬で血液量のコントロール、外科施術による肺の液体除去などがあります。
症状が重いと心不全等を併発し、死に至ることもある怖い病気です。
肺膿瘍
肺膿瘍は肺に炎症が起こって、肺の中に膿ができてしまう状態です。
誤嚥が多いワンちゃんに起こりやすい病気の1つです。
黄色ブドウ球菌などの菌が肺の中に侵入して炎症を起こします。
肺膿瘍になると咳が多くなり、呼吸が苦しくなります。
また発熱することもあります。
1度咳が出ると1ヶ月以上続くため、ただの風邪ではないとすぐに判断できます。
肺膿瘍かどうかは血液検査、X検査、超音波検査などを通じて膿瘍を確認してきます。
肺膿瘍と診断されれば、抗菌薬を使って治療していきます。
肺炎などと同様に短期での治療が難しく、1ヶ月、2ヶ月の長期的な治療が必要になります。
膿瘍の大きさによっては外科手術をして、肺の一部を切り取ってしまうこともあります。
参考資料:
https://hoken.kakaku.com/insurance/pet/dog_injuries/respiration/haisuishu/


